 | 2008年3月24日
Fine Wood Working誌に載っていた治具です。自動カンナを使って幅広の材も平面を出せます。 手持ちの手押しカンナは幅が150mmまで。定盤が短いので、800mmぐらい以上の材は平面を出すのがちょっと不安です。これが出来れば、荒材も、長い材も、幅広材も平面が出せます(^_^)v
12mm合板2枚で骨となる材を挟んで平面と強度を出すのですが、下の材は少しでも滑りが良くなる様に手持ちのフローリング材にしてみました。 長さは1400mm。私の工房ではこの長さが限界です。 |
 | フローリング材の裏に1×材の骨組みをネジ留めして補強します。 |
 | 上からコンパネをネジ留めしてサンドイッチにします。 |
 | 横から見るとこんな感じ。 |
 | 両端にダボを取付けます。このダボは自転車用のゴムバンドを取付けるためのものです。抜き挿し出来る様にします。 |
 | クサビを作ります。クサビの角度は約15度。寸法は長さ82mm、高さ22mmです。 バンドソーでこんな治具を作ってみました。82mmで22mm上がる様に切りました。 |
 | フェンスを使って切断。この様なクサビが簡単に出来ました。 5セット分、10枚切り出し。材は5.5mmシナベニヤです。 |
 | 次はクサビを入れる溝を掘ります。溝も同じ様に角度15度の溝を掘る必要があります。 今回はバンドソーで掘ってみます。1×材で同じ様にクサビを作って・・・ |
 | マイターゲージに立てて取付け。材をクサビに押し付けて溝を掘ります。 奥にはストッパーを取付けて、同じ所で止まるように。幅6mmになるまで何度か削りました。 |
 | 手前側を同じ様に削ろうと思ったら、バンドソーの懐が狭く、削れません(汗) いろいろ考えた末、この様に。 1×材のクサビを今度は寝かせて固定。材をクサビに押し付けて削りました。これでうまく同じ角度に削れて一安心・・・ |
 | 仮に置いてみました。この上に材を乗せて、クサビでガタつかないように調整。そのまま自動カンナにかける段取りです。 今日はここまで。さて、うまく行くのでしょうか・・・楽しみです! |
 | 2008年3月25日
さてさて、昨日の続きを。 滑り止めのサンドペーパーを材を受ける角棒に貼り付け。クサビにも。 |
 | 自転車用のゴムバンドは両端を輪にしてダボに通して止めます。 |
 | フックを取付けてゴムバンドを通します。これで材を受ける角棒を押さえ付けてます。 |
 | コーススレッドを取付け、調整した後のクサビを固定できるようにします。 |
 | 完成。 |
 | 早速使ってみます。 1100mmぐらいの1×6材で実験。 捩れがある材だったので、材ががたつかない様にクサビで調整してコーススレッドでクサビを固定。中間の角棒も1×6材にしっかりと当たるように高さをクサビで調整しました。 |
 | さて、自動カンナにかけてみます。 |
 | こんな感じ。 捩れはまずまず無くなりました。 が、治具がけっこう重いのです。治具を工房の壁ギリギリのサイズに作ったのも相まって、取り回しにはけっこう苦労しました(汗)ちょっと腰が痛い・・・ また、材の捩れにあわせて角棒を調整するのにもけっこう時間がかかります。 治具の重さが災いして、鼻落ちも出ました。鼻落ち分を考えて材を長めに木取りすればいいのでしょうね。 と言うことで、今のところは1×6材を手軽に扱うと言う感じではないですね・・・ でも、幅広材の平面が出せる事は強い味方。広葉樹の荒材などを使う時には大活躍してくれるでしょう。 |