butsudan254.jpg(16461 byte)2024年4月14日

長くなったので新しい記事にしました。
前の記事はこちらをご覧ください

本体は完成したので、次は引出し部分を作ります。
先ずは引出しの枠。
全体図。
butsudan255.jpg(14867 byte)木取り図。
butsudan256.jpg(71471 byte)側板用に厚み方向に3枚矧ぎ合わせ。
クランプ総動員です。
butsudan257.jpg(63582 byte)天板、底板用の板矧ぎもしました。
butsudan258.jpg(46999 byte)最後に自動カンナを通して荒木取り終了。
butsudan259.jpg(50391 byte)2024年4月16日

昨日は観測史上最速の夏日で26℃。今日も20℃越えの温かさ。初夏を通り越して真夏の暑さです。

暑さに負けず、本木取りしました。
次回から楽しいホゾ、ホゾ穴作りです。
butsudan260.jpg(50754 byte)2024年4月20日

引出しの枠にホゾ、ホゾ穴を作ります。

最初は底板に10mmのホゾを作ります。
butsudan261.jpg(54738 byte)底板は12mm厚にしたので、ホゾは厚みのセンターから上にずらして作りました。
ホゾの厚みは6mm。
butsudan262.jpg(50551 byte)側板の厚みは25mm。ホゾは内側に寄せて作りました。
天板のスライド用の溝と干渉しない様に。
butsudan263.jpg(55637 byte)天板に側板用のホゾ穴を掘ります。
位置決めは現物合わせで。
butsudan264.jpg(57766 byte)今回もやってしまいました。ホゾ穴を掘り過ぎました。
いつもの事なので、慌てず騒がずホゾ穴埋めの材を用意。
butsudan265.jpg(56220 byte)ボンドで接着しました。
0.5mmぐらい飛び出た部分は乾燥してからカンナで削ります。
butsudan266.jpg(46705 byte)仮組みしてみました。
いい感じ。
butsudan267.jpg(72270 byte)2024年4月21日

昨日の続きを。

水引きしてサンディング。
#180、#240と番手を上げました。
butsudan268.jpg(60527 byte)組立てました。
butsudan269.jpg(66789 byte)2024年4月23日

引出しを作ります。

手押し、自動カンナで木作りをしたら前板と向こう板にホゾを作ります。
10mm用ホゾ作り治具で。
butsudan270.jpg(40443 byte)写真ではよく分かりませんが、ホゾは厚みのセンターからずらしてあります。
ホゾの厚みは4mmにしました。
butsudan271.jpg(56042 byte)バンドソーでホゾの長さを5mmぐらいに詰めます。

この方法だと10mm用のホゾ作り治具が使え、荒木取りもいつも通りのやり方でできるので、作業ミスが起きにくいと思います。
butsudan272.jpg(71661 byte)ホゾに現物合わせでホゾ穴を掘ります。
butsudan273.jpg(60732 byte)向こう板は10mm幅が狭いので、間違えない様に。良くやらかすのですよね(笑)。
butsudan274.jpg(63632 byte)仮組み。いい感じ。

底板は4mm厚か6mm厚かまだ決めていないので、今回はこれで終了。ベニヤ板を購入してからホゾ穴を開けます。
butsudan275.jpg(47832 byte)枠に入れてみました。
ガタ付かず、きつからず、いい感じで入りました。
butsudan276.jpg(49861 byte)2024年4月27日

午前中に少し時間があったので、前回の続きを。

引出し枠支えの材を木作りしました。
butsudan277.jpg(48054 byte)引出し枠に合わせてみました。いい塩梅。
butsudan278.jpg(47358 byte)こんな感じで引き出します。
butsudan279.jpg(68949 byte)2024年4月29日

今日も午後から少し時間が出来たので、前回の続きを。

引出し枠天板に引出し枠を支える雇いザネの溝を掘ります。
ホゾ穴掘り治具をフェンスにして6mmのエンドミルで。
butsudan280.jpg(50033 byte)後ろからパチリ。
前側は30mmぐらい残しました。
butsudan281.jpg(69674 byte)引出し枠支えの材も同じ治具で溝堀り。
これで基準面は面一になります。
butsudan282.jpg(57411 byte)仮組みして引出しの動き具合をチェック。
少しきつめで引き出しにくかったので、引出し枠天板の溝を少し広くしました。
butsudan283.jpg(57729 byte)スムーズに引き出せます。いい塩梅。
butsudan284.jpg(59015 byte)2024年5月4日

大型連休で気温もだいぶ上がって来ました。
畑作業もあるのですが、木工優先です。

引出し枠に引き手をボンドで貼り付けました。
butsudan285.jpg(47643 byte)引出し枠支えにサネを貼り付け。

サネは硬木のタモにしました。
butsudan286.jpg(44560 byte)引出し枠目隠し板に6mmのホゾを作り、バンドソーで両端を35mmぐらい落としました。
butsudan287.jpg(67047 byte)残った部分はトリマーテーブルで面一に削りました。
butsudan288.jpg(42554 byte)いい感じ。
butsudan289.jpg(49953 byte)引出し枠目隠し板を取り付けました。
形が見えてきましたね。
butsudan290.jpg(49299 byte)2024年5月6日

暖かくなって来たので、どんどん行きますよ!

引出し枠支えにビス止めの下穴を開けます。
先ずはプロメンで深さ5mmぐらいの下穴を開けます。
butsudan291.jpg(50622 byte)4mm径のドリルビットでセンターに穴を貫通させます。
butsudan292.jpg(47130 byte)本体の前面から5mm下げて引出し枠支えをビス止めします。コーススレッドでしっかり固定。
butsudan293.jpg(52929 byte)形が見えて来ましたよ!
butsudan294.jpg(51700 byte)引出し枠を引き出した状態。
普段はここに仏具を置いて使います。
butsudan295.jpg(70159 byte)引出しの底板を入れる溝を掘りました。
butsudan296.jpg(69636 byte)クランプで軽く締め付けます。矩には気を付けて。
butsudan297.jpg(63212 byte)2024年5月12日

引出し引き手のテンプレートを作ります。

穴の部分と、10mmぐらい大きい引き手部分の2種類のテンプレートを作りました。
butsudan298.jpg(51637 byte)端材で試作します。

センター合わせで墨付け。
butsudan299.jpg(68705 byte)バンドソーで粗々切断後、小さなテンプレートで穴開け。12.7mmのフラッシュトリムビットで。
butsudan2100.jpg(68343 byte)大きなテンプレートで引き手部分を掘り込みます。
butsudan2101.jpg(61675 byte)表から。
butsudan2102.jpg(63452 byte)裏から。
butsudan2103.jpg(30431 byte)仮に止めてみました。
butsudan2104.jpg(37578 byte)大きさ、引き手の感じ、どちらもいい塩梅です。
butsudan2105.jpg(39960 byte)飾り前板に加工して仮に当ててみました。
butsudan2106.jpg(37532 byte)いい感じです。
取り付ける時は高さ、幅の微調整が必要です。
butsudan2107.jpg(37434 byte)2段階に引き出せます。
butsudan2108.jpg(53612 byte)2024年5月19日

台輪に扉用の引き手を掘り込みます。
butsudan2109.jpg(41122 byte)仮に置いてみました。
butsudan2110.jpg(44961 byte)扉はこんな感じで納まります。
下に指を入れて開く感じです。
butsudan2111.jpg(58286 byte)ウレタンニスで塗装します。
自作のスポンジ刷毛を使ってみましたが、いい感じです。
butsudan2112.jpg(63756 byte)本体も塗装。
butsudan2113.jpg(58574 byte)1回目終了。
あと何度か塗り重ねます。
butsudan2114.jpg(57943 byte)2024年6月3日

ウレタンニスは3回塗り重ねました。
ツルツル、すべすべになりましたよ!

スポンジ刷毛は厚塗りは出来ませんが、塗りムラにもならず、刷毛目も出ないので使いやすいです。
なんと言っても最後はポイと捨てるだけなのが何より楽ちんです!

台輪を取り付けます。
本体を逆さにして位置決め後、クランプで固定して裏からビス止めです。
butsudan2115.jpg(51480 byte)引出しの飾り前板を取り付けます。
下にトランプを挟み高さ調整し、裏からビス止めしました。
butsudan2116.jpg(51560 byte)バランスよく取り付けられました。
butsudan2117.jpg(56648 byte)形が見えてきましたね〜〜。
butsudan2118.jpg(71243 byte)2024年6月6日

背板の飾りを作ります。

色目が欲しいので、チェリーをベースにその上にメープルを貼り付けます。
バンドソーでそれぞれの板を7〜8mmぐらいに挽き割り。
butsudan2119.jpg(76256 byte)板矧ぎしました。
手前がチェリー、奥がメープル。
butsudan2120.jpg(70234 byte)2024年6月9日

チェリーとメープルを接着。
クランプ総動員です。
butsudan2121.jpg(43523 byte)仕上がり寸法にカットして背板に貼り付けます。ボンドだけではずれて来るので、貼り付けは両面テープとボンドの併用で。
butsudan2122.jpg(46738 byte)仮に入れてみました。いい感じ。
butsudan2123.jpg(49613 byte)背板をウレタンニスで塗装します。
広葉樹の飾り部分は塗装しないので養生してから塗装しました。

スポンジ刷毛が背板でも活躍。使いやすいですね。もう刷毛には戻れません。

背板も3度ぐらい塗り重ねます。
butsudan2124.jpg(50208 byte)2024年6月19日

前回作った背板は最後に取り付けます。その前に、扉を作ります。

扉は4枚。センターの隙間が1mmぐらいになる様に木取りしました。
仮に取り付けてみました。いい感じ。
butsudan2125.jpg(60624 byte)扉の中央の下部に引く時の手掛かりになる隙間を作ります。
25mmのディッシュビットで。

形が見えてきたので、俄然楽しくなってきました!
畑仕事も忙しくなって来たのですが、木工作業が一番ですね!
butsudan2126.jpg(53912 byte)2024年6月22日

扉を塗装しました。
スポンジ刷毛で3回塗り重ねます。
butsudan2127.jpg(74177 byte)2024年6月24日

扉を取り付けて行きます。

扉の下部にマグネットキャッチを取り付ける部分を掘り込みます。
6mmのエンドミルと直線切り治具、十字型ストップ治具で。
butsudan2128.jpg(52192 byte)薄型のマグネットキャッチを取り付けました。
左は衝撃吸収のダンパーを貼り付けたところ。
どちらかいい方で最終決定します。
butsudan2129.jpg(41373 byte)マグネットキャッチの受けを本体に取り付け。
こちらは掘り込まずにねじ止めしました。
butsudan2130.jpg(44704 byte)2枚の扉を丁番で連結。
ずれない様に下部に端材を当てて位置合わせをしました。
butsudan2131.jpg(47243 byte)扉を本体に取り付け。
butsudan2132.jpg(37074 byte)下部の隙間は取り付けてから微調整しました。
いい感じ!
butsudan2133.jpg(41331 byte)開いたところ。
背板も入れて本体は完成です。

最後に須弥壇というのでしょうか?飾り棚を作れば完成です。
あともう一息です!
butsudan2134.jpg(60119 byte)2024年6月30日

須弥壇というのでしょうか?棚板の上に乗せる取り外しの出来る飾り棚を作ります。

飾り棚の天板に棚板と同じカーブを作ります。
天板で使ったテンプレートを使い成形します。

材をバンドソーで仕上がりの墨線の少し外側で切り出しました。

上がテンプレート、下が荒切りした材です。
butsudan2135.jpg(73952 byte)曲線を逆目にならない様に削るにはパターンビットとフラッシュトリムビットの2本を使い分ける必要があるのですが、それが結構面倒なのですよね。

今回は新兵器が登場。
ビットの上下にベアリングが付いたトップ&ボトムボールベアリングフライスカッターを使います。
butsudan2136.jpg(56958 byte)初めにテンプレートを上にして向こう側を削ります。
butsudan2137.jpg(46586 byte)この時は軸側のベアリングを使います。
butsudan2138.jpg(52249 byte)次にひっくり返し、テンプレートを下にして削ります。
この時は先端のベアリングを使います。

セッティング変更を忘れると全く削れないのでお気を付けを(笑)。
butsudan2139.jpg(49765 byte)順目で削れているのできれいな仕上がり。
butsudan2140.jpg(46064 byte)反対側も同じく順目できれいです。
butsudan2141.jpg(51829 byte)天板が形になりました。
butsudan2142.jpg(74276 byte)2024年7月4日

須弥壇の天板に逃げの溝を掘ります。
6mm用の直線切り治具と十字型ストップ治具で。
butsudan2143.jpg(60274 byte)きれいに出来ました。
butsudan2144.jpg(72702 byte)足を入れるホゾ穴を掘ります。
butsudan2145.jpg(66731 byte)仮組みしました。いい感じ。
butsudan2146.jpg(76635 byte)ボンドで接着します。クランプ総動員です。
butsudan2147.jpg(62186 byte)2024年7月5日

須弥壇をウレタンニスで塗装しました。

3カ月近くもかかってしまいましたが、これでようやく完成です!
butsudan2148.jpg(32481 byte)扉を閉めた状態。

写真クリックで大きくなります。
butsudan2149.jpg(37520 byte)扉を開きました。

写真クリックで大きくなります。
butsudan2150.jpg(36290 byte)須弥壇を外して使う事も出来ます。
butsudan2151.jpg(36074 byte)普段は引出しを引いておりんや香炉を乗せて使います。
butsudan2152.jpg(36328 byte)線香やローソクなどの小物はここに。