![]() | 2011年1月21日 記事が長くなったので、ここから新しくしました。 居間用チェストの引出しを作って行きます。 1×6材を荒木取りして、手押しで基準面を出します。 |
![]() | 木端の角の丸みを削りつつ矩出し。 |
![]() | 自動で分決め。 今回は板矧ぎした後に最終の厚さにするので、ここでは板矧ぎしやすい様に平面が出て厚さが揃えばOK。18mm厚ぐらいになりました。 |
![]() | 板矧ぎ用に何本かを細く切って木取り終了。 引出し5杯分の材料は結構な量ですね。 この後大量の板矧ぎが待っています(汗) |
![]() | 2011年1月28日 寒い、さむいっ! 我が家の寒暖計はマイナス15℃あたりを指しています。 寒さを押して板矧ぎ開始。ボンドの接着力が落ちたら困るので、電気ストーブ全開で工房を温めました。 工房の温度はマイナス5℃ぐらいから7〜8℃まで上昇。すぐに暖まるのは狭い工房のメリットですね(笑) |
![]() | クランプ総動員で板矧ぎ。 ポニークランプの他に、F型クランプなど、ありったけのクランプが出動しました。 |
![]() | いちどに矧げるのは7枚ぐらい。一日かかってこれを3度行い、引出し5杯分の板矧ぎが終わりました。 |
![]() | 2011年1月30日 引出しの本木取りをします。 まずは自動で分決め。 自動のアウト側はカンナ屑の山です。 |
![]() | 側板と向板は13.8mm厚にしました。図面では13mmにしましたが、あんまり薄いと頼りなくなりそうです。削りながら「このくらいかな・・・」というところで厚さを決めました。 前板は18mmにしたかったのですが、削ってみると16.5mmぐらいになりました。 |
![]() | 長さと幅を決めて引出し5杯分の本木取り終了。 |
![]() | 前板を仮に入れてみました。 左右は1mmぐらい余裕を持たせました。 高さはこの段階では余裕なしですんなり入るぐらいに。次回作業まで家の中で十分乾燥させてから最終的に1mmぐらい隙間が開く様にします。 |
![]() | 手前から前板、左右の側板、向こう板。 |
![]() | 前板のみ 全て入れてみました。完成時のイメージが湧きますね。 |
![]() | 2011年2月12日 昨日から3連休ですが、久しぶりに帰って来るとやることがたくさんあって木工が出来たのは今日の夕方2時間。引出しのホゾを作りました。 5杯分の引出しの部材を前板、向板、側板に分けて、それぞれホゾ、ホゾ穴を作る部分に印を付けました。これでいちいち考えなくても流れ作業で間違いのない仕事が出来ます。 そそっかしいので、段取りをしっかりしないとすぐに間違えます(汗)。段取り8分ですよね〜〜。 |
![]() | まずはホゾを作ります。 ホゾの長さは10mm。端から10mmのところに自作の罫引きで切れ目を入れます。 |
![]() | むしれ防止に材の向こう側に当て板を当て、ホゾを切ります。 |
![]() | ホゾの完成。 上は向板、下は側板。側板の下部(写真では手前側)は底板の溝と干渉しない様に17mmぐらいまで肩口を削りました。 この写真ではイメージ湧きませんね。組み立てる時に分かりやすい写真を載せますね。 |
![]() | 2011年2月13日 昨日の続き。 今日は用事もなく、朝から思う存分作業ができます。シアワセ・・・(^_^) 先ずはホゾ穴掘りから。 6mmダウンカットスパイラルビットとホゾ穴掘り治具を使います。 |
![]() | 前板は深さ10mm、側板は8mmのホゾ穴です。 |
![]() | 仮に入れてみました。段差もなく、いい感じ。 |
![]() | ホゾ穴の角をノミで四角く削りました。 引出し5杯分の前板と側板15枚の角を削るのに午前中いっぱいノミと格闘。中腰の姿勢が続いて、腰痛が・・・・ |
![]() | 向板のホゾは長さ8mmですが、最初は10mmでホゾを作り、バンドソーで2mm落としました。 これだとホゾを作るときは何も考えずに10mmのホゾを作ればいいので、間違いもなく、治具のセッティングなどで時間も取られません。 |
![]() | 前板の下を1mm弱手押しで削ります。 これで、組んだ時に間違いなく側板で引出しを支えられます。 |
![]() | 水引き中。工房ではなかなか乾かないので、休憩を兼ねて家の中での作業です。 |
![]() | 次はサンディング。 #180、#240と番手を上げて磨きます。 |
![]() | 前板は組む前に塗装するので、この段階で仕上げてしまいます。 角を1/16インチの丸面ビットで面取り。 |
![]() | 左が前板、右が側板。 側板の下部は底板用の溝と干渉しない様にホゾの肩口の寸法を大きく取りました。 |
![]() | 仮に組んでみました。 写真は裏返しで、なおかつ後ろ前。左側から底板が入ります。 なかなかいい感じ! |
![]() | 2011年2月18日 引出しの形が見えたきたのですぐに組み立て・・・と行きたいところですが、その前に前板のみ塗装してしまいます。側板と向板は塗装せずに使います。 前板の側板を接着する部分は塗装がつかない様にマスキングテープで養生します。 |
![]() | 前板5枚をウレタンニスで塗装。寒いので、塗料が固くて塗りにくかったです。 |
![]() | 2011年2月19日 いよいよ引出しの組立て。 ホゾがきついので、一度入れたら外れません(^_^) 斜めにクランプで締めて矩の補正のみしました。 |
![]() | 底側の写真。手前が前板、右が側板。 側板が1mmぐらい飛び出ています。 |
![]() | 入れると、底に1mmぐらい隙間が開き、上の隙間とちょうどいい塩梅です。 |
![]() | 底板を入れて引出し完成。 |
![]() | 仮に入れてみました。ガタもなく、いい感じ。 ツマミはまだ未定。ツマミによって全体の表情も変わるのでしょうね。 |
![]() | 2011年2月27日 さ〜て!ラストスパートです。 引出しのストッパーを取付けます。先ずは端材を引出し前板に当て、引出しが桟の前面と面一になるように調整。 |
![]() | この状態で引出し後部にストッパーの材をネジ止めします。引出しがズレないように慎重に・・・ |
![]() | 次は天板。100均で買ったこんなグニャグニャドライバーでビスを締め付けます。これ、結構使えます。 |
![]() | ボール紙で作った簡易テンプレートを使い背板に下穴開け。 |
![]() | 背板を真鍮ビスで止めて行きます。最後の一打ちは釘締めで。背板に傷がつかなくていいですよ! |
![]() | 背板の端は45度に面取りして目立たないようにしました。 |
![]() | 本体完成! |
![]() | 2011年3月3日 さあ、今日で完成させますよ! 気に入ったツマミは、もう製造中止になっていました。こういう小物は一期一会ですね。目についた時に買っておかないとすぐになくなってしまう様です。 という事で、一般的な木製のツマミにしました。ウレタンニスを塗るとこんなに色が変わります。 |
![]() | 洗濯バサミで挟んで乾燥中。 |
![]() | 2×4の端材にボール盤で垂直に穴をあけて穴開け治具に。 |
![]() | 穴開け中。 |
![]() | つまみを取付けました。 つまみの位置は真ん中よりちょっと上。1:1.618の黄金比率の位置に。 |
![]() | 引出しを入れて完成! つまみの位置も揃っていてきれいでしょ! |
![]() | 背側から。 |
![]() | 前から。 |
![]() | 引出しを引いてみました。 |
![]() | 新旧のツーショット。左が現役の居間用チェストです。 4年間でこんなにいい色になっています。今回のチェストもだんだんといい色になっていくのでしょうね。 今回のチェストは3カ月半もかかってようやく完成。久しぶりの大物で、十分楽しめました。 見ていただいたみなさんは飽きずに長い間お付き合いいただき、ありがとうございます。 |
![]() | 2011年3月5日 設置しました。 今まで古いチェストを置いていた場所に新しいチェストを置きました。 大きめで存在感あります。 |
![]() | 古いチェストは食卓テーブルの脇に移動。FAX台になりました。 |