![]() | 2006年08月04日 広葉樹を使った初めての本格的作品です。 手元にあったタモ材を何の気なしに使ってみましたが、出来上がってみるとなんと!立派な家具に見えてきました。同じように作っても針葉樹にはない風格、力強さを感じました。 広葉樹をこれからも是非使ってみたくなりました。 記事がちょっと長くなってしまいましたが、お付き合いくださいね! |
![]() | ここからは、製作風景です。 市販のプラスチックのゴミ箱4個を入れられる分別ゴミ箱のオーダーをいただきました。タモの荒材がたくさんあるので、ちょっと奮発してこれで作ることに。 長さ1300mmの材の基準面を出すのに、手持ちの手押しカンナでは力不足。今回は自動カンナを使って基準面を出す方法を試してみました。詳しくは自動カンナで基準面出しをご覧下さい。 しっかりと平面の出た基準面を出せました。この方法は使えそうです! |
![]() | 荒木取り終了。30℃の暑さに負けて、今日はここまで。もうバテバテです・・・ |
![]() | 今日は月寒グリーンドームでやっているに子供未来博に行く事になりました。その前にちょこっと木工です(^_^)v 今回のゴミ箱はフレーム構造で作ります。タモ材を自動カンナで幅を揃え、仕上がり寸法に切りました。これで木取り終了です。 |
![]() | 長さ20mmぐらいの端材がこんなにたくさん出ました。捨てるのももったいないので、袋に入れてとっておきましょうっと! |
![]() | ここ2〜3日、子供のラジオ体操に付き合った後、出勤までの間に1時間木工をしました。朝から楽しい! ホゾ切りはバンドソーホゾ切り治具を使いました。 |
![]() | ホゾ切り治具を使い、10mmのホゾを切りました。大量のホゾ切りも簡単、正確に出来ます(^_^)v |
![]() | 木端側は4枚ぐらい並べて一気に削ります。同じ治具を使っているので段差もまったく出ません。 |
![]() | ホゾの角をヤスリで丸めて完成です。 ホゾの肩口をバンドソーでカットしてから削ったので、ささくれもなく、満足の仕上がりです。 それにしても、これだけ大量のホゾをヤスリで丸めるのは大変。ホゾ穴をトリマーで掘っているから丸めなければならないんですよね。角ノミ機がほしくなって来ました・・・ |
![]() | こんなものを作ってみました。タモの端材によく使うトリマービットで溝を掘っただけです。6mm、10mm、19mmで掘ってみました。 |
![]() | ホゾをこのミゾに嵌めてみて厚さを微調整します。 SPFだと少しぐらいホゾが厚くても無理に押し込めば入りますが、タモは硬いので、きっちりと厚さを合わせなければダメ。慎重に厚さを合わせました。 |
![]() | こんなものも作ってみました。 |
![]() | ホゾの角を丸めるときに45度に押さえて削る治具です。材と一緒につかんで削ります。削るときに力も入っていい塩梅です(^_^)v |
![]() | 天板の板矧ぎをします。 19mmパターンビットとパターンビット用直線切り治具で木端の直線を出します。 |
![]() | イモ矧ぎです。材の平面がしっかりと出ているので、目違いはほとんど出ませんでした(^_^)v |
![]() | ホゾ穴を掘ります。墨付けは1本だけ行い、他はだいたいのホゾ穴を開ける場所の印をつけておきます。 |
![]() | 作業台に垂直に取付けた板に、写真のように材を固定します。十字型ストップ治具と直線切り治具を使いホゾ穴を開けます。右側にストッパー用の端材を取付けたので、同じ加工を何度でも出来ます。 |
![]() | 仮組みして見ました。 |
![]() | 側板には鏡板を入れます。鏡板を入れた後では面取りが出来ないので、今のうちに内側のみ面取りしておきます。 |
![]() | 次は鏡板を作ります。荒材から製材したら、12mm厚ぐらいに挽き割りします。挽き割り高さ150mmのタモ材は硬くってなかなか進んでいきません(汗) |
![]() | 16mmの挽き割りブレードが破断してしまいました。テンションが高めで、おまけに力いっぱい押し付けたのがよくなかったようです。プラスチックのカバーを突破らなかったのがせめてもの慰めです。 挽き割りが出来ないので、今日の作業はこれまで。 |
![]() | 新しいバンドソーのブレードが到着し、作業再開。新品は刃が切れるので、作業も進みます。再研磨すると新品より切れるようになるそうなので、ちょっと使って切れなくなったら刃を研磨に出してみようと思います。 鏡板は板矧ぎをしてから厚みを揃えます。自動カンナぎりぎりの幅320mmです(^_^)v |
![]() | 使用する寸法に切断後、角をドレッサーで削って面取りしておきます。このひと手間で框の溝に入れるときにスムーズに入ります。 |
![]() | 鏡板と框のミゾ近辺は組み立てた後では塗装できないので、あらかじめ塗装しておきます。横框を接着する部分には塗料が付かない様に養生します。 |
![]() | シャブシャブのウレタンニスをウエスで擦り込みました。 |
![]() | 鏡板を入れて、側板を組みました。SPFとは違い、材が硬いのでしっかりと組みあがりました(^_^)v 重さもけっこうあり、「どっしり」という感じです。「広葉樹は違うな!」と思った瞬間です。 |
![]() | 今回のゴミ箱は側板に中板や底板をホゾではめ込む構造にしました。10mmのホゾを彫りますが、材の端から正確に位置合わせをしないとホゾがぴたりと合いません。丸ノコとトリマーを使い、幅の広いホゾをぴたりと彫れる幅広ホゾ切り治具を作りました。今回これを使ってホゾを彫ってみました。ホゾの肩口のささくれもほとんど出ず、ホゾもぴたりとあっていい気持ち! |
![]() | ホゾの前側を5mmぐらい切り欠きます。ホゾ切り治具で。 |
![]() | ホゾ用の溝を掘ります。10mmストレートビットと10mmビット用直線切り治具、十字型ストップ治具で。 |
![]() | いよいよ組み立てです。横にして下になる部分から順番に組み立てていきます。 |
![]() | クランプ総動員で締め付けてます。この時に対角線を測って直角になっているかどうか確かめておきます。 |
![]() | 天板の角を20Rに丸めます。テンプレートとパターンビットで。 |
![]() | 天板にホゾ用の溝を掘ります。溝の位置は現物合わせで。この後、前と左右を3mmRの丸面ビットで面取りしました。 |
![]() | 枠部分が組みあがりました。組み上がってみると立派な家具の様で、しばらくナデナデしてにんまりしてました(^_^)v やっぱり広葉樹はいいですね! |
![]() | 次は上の写真の枠に収めるゴミ箱を置く部分を作ります。この部分もやはりかまち組みで。 かまち用の材の木取り終了。4つ分なので、けっこうありますね。 |
![]() | ゴミ箱を置く部分の底板は上を平らにするので鏡板は段欠きにします。 19mmのストレートビットで。 |
![]() | 先に木口側をトリマー掛けします。写真の様にささくれが出ますが、次にこの部分を削ってしまうので、大丈夫。 木端側を先に削ると木口部分を削る時にささくれが出てしまいます。今回も最初は木端側を先に削ってしまって失敗しました・・・。段取りは大事ですねぇ・・・ |
![]() | この様にきれいに削れました。 |
![]() | ゴミ箱を置く部分の底板を組んだところ。 写真ではちょっとわかりにくいですね。鏡板のホゾ穴をセンターから上にずらして掘り、鏡板を嵌め込んだ時に上面が平らになるように組みました。 |
![]() | ゴミ箱を置く部分の前板は普通にかまち組みにしました。少し大きめに作り、現物合わせで枠に合うように削っていきます。 とりあえず前板を置いてみました。 |
![]() | 前板は少し大きく作りすぎてしまったようです。現物合わせで上の面をカットしていくと、ホゾが出てきてしまいました(汗)。 |
![]() | 急遽仕様変更。かまち組みの扉に、薄板を貼ったっていいじゃないか!という事で、2mmぐらいの薄板を張ってアラを隠しました。 |
![]() | フラッシュトリミングビットで仕上げ。これはこれで見られますね(^_^) |
![]() | ゴミ箱を置く部分の前板と底板を組みます。底板は段欠きにして片胴付き大入れ継ぎで組みました。スコヤと差し金を当てて直角には気をつけて。 |
![]() | ゴミ箱を乗せてみました。同じものを4つ作ったので、意外と時間がかかってしまって今日はここまで。 ようやく完成が見えてきました。ここまでけっこう時間がかかってしまいましたが、ラストスパートをかけて一気に完成させてしまいますね! |
![]() | ゴミ箱を置く部分の左右に支えの板を取付けました。これでしっかりして直角が狂うことはありません。 |
![]() | 引き出した時にちょうどゴミ箱が取り出せる位置で止まる様に支えの板にストッパーを取付けます。側板に引掛ける方のストッパーはあらかじめ取付けておかないと側板に邪魔されて付けられないので、こちらのみあらかじめ取付けます。仕切り板側はゴミ箱を置く部分を丁番で固定した後に現物合わせで取付けます。 |
![]() | ゴミ箱を置く部分の底に丁番を取付けます。今回は小さな丁番を底板を加工せずに取付けます。 前板と面一になり、なおかつ2つの丁番がねじれないで取り付くように前板に端材をクランプで固定して定規にしました。 |
![]() | 丁番の位置決めにはかなりてこずったのですが、舞い上がっていたので写真を撮っていません(汗) 横開きの扉を取付ける時と同じように、両面テープで仮止めして位置決めしました。 ゴミ箱を置く部分が無事付いたので、上部のストッパーを付けます。 ゴミ箱を置く部分と枠を面一にする為に端材を枠に固定します。後ろからゴミ箱を置く部分を押してストッパーを固定すればOK。 |
![]() | ストッパーは上部の真ん中に1個付ければいいのですが、今回は高さを極力押さえたので、ゴミ箱の上の隙間は5mmぐらいしかありません。両端に2個取付けることにしました。 |
![]() | ようやく完成しました! つまみをまだ買っていないので、とりあえずはこれで完成という事にします。 出来上がってみると立派な家具に見えてきます。ゴミ箱にはもったいなかったかなぁ・・・ でも、本格的に広葉樹を使った初めての作品は私としては大満足の仕上がりです。広葉樹には、なんというか風格ががあるのですね。 広葉樹にハマっていきそうな予感が・・・ |
![]() | 下を引き出してみました。 |
![]() | 4つ全てを引き出すとこんな感じ。 写真でもわかりますが、下の2つは引出した時に若干角度が違ってます。左が少し前に出てしまいました。 きっちり計ってストッパーを取付けたはずなのですが、何でかなぁ・・・ 2つ一緒に引出すこともないでしょうし、ま、いつものことなので、気にしない気にしない・・・ |