グーグルスケッチアップ(google sketchup)を使い、木工図面を描きます。
グーグルスケッチアップ(google sketchup)を使い、この様な板組の4段チェストの木工図面を描きます。
四角ツールで側板の下面を描きます。キーボードで側板の厚さと幅、18,322と入力。
プッシュプルツールで側板を伸ばします。上に引っ張り、キーボードで長さの882と入力。
側板が出来たので扱いやすいようにコンポーネント化します。選択ツールでトリプルクリックして側板全体を選択。右クリックして「コンポーネントを作成」をクリック。
選択ツールはシングルクリックで線を、ダブルクリックで面を、トリプルクリックで立体を選択できます。この操作は便利でよく使うので、覚えておくといいでしょう。
「コンポーネントを作成」のボックスが出るので、名前を入力します。日本語入力も面倒なので「gawaita]としました。
移動ツールを選択し、Ctrlキーを押しながら側板をクリックするとコピーされます。キーボードで492と入力して492mm右にコピー。
思った位置にコピーされたか確認してみます。メジャーツールで測定してみると外外の寸法は予定通り510mmになっています。
図面を描く時の操作はこの様に「材を描いてコンポーネント化し、それを配置する」の繰り返しです。簡単でしょ!
次は棚板。まずは四角ツールで底に面を作ります。側板の角にスナップするので、寸法は入れなくても大丈夫。
プッシュプルツールで面を引っ張り、棚板の厚みを出します。キーボードで18と入力。
ホゾ組みにするので、ホゾを表現する必要があります。きれいに描けばいいのでしょうが、ホゾの長さだけ分かればいいので簡単に。
ホゾの長さは10mmにしました。プッシュプルツールで側板の下部(棚板がある辺り)を引っ張ると棚板が延びてきます。キーボードで10と入力してホゾの長さ分伸ばします。
反対側も同様に。
棚板の左右10mmが側板と重なっています。美しくないですが、棚板の寸法を出せればいいので、これで十分です。
側板と同様、棚板を選択ツールでトリプルクリックし、右クリックから「コンポーネントを作成」を選択してコンポーネント化します。
「tanaita」と入力。
棚板を定位置に移動させます。移動ツールで上に移動。キーボードで100と入力します。
下から2段目の棚板は高さ200mm+板厚18mmの位置にコピーします。移動ツールでCtrlを押し、コピーモードにして上へコピー。キーボードで218と入力します。
同じ様に3段目、4段目とコピーしていきます。
四角ツールで天板の角を指示し下に向かって四角を作ると474.0mm,○○mmと出るので、キーボードから474,18と入力。
最上部は天板受けなので、幅を50mmにします。今作った面を後部に引っ張るのですが、前からではやりにくいのでくるっと回して後ろから。プッシュプルツールで引っ張り、キーボードで50と入力。
天板受けもホゾ組みにするのですが、ホゾの作り方を先ほどとは違う方法でやってみます。先にコンポーネント化し、その後長さを変更します。
トリプルクリックして選択、右クリックから「コンポーネントを作成」を選択。名前は「san」にしました。
移動ツールを選択、Ctrlキーを押してコピーします。
この様に端にぴたりと決まらなかった時は・・・
移動ツールで天板受けの角をつかみ移動させます。
側板の角に移動。これならスナップが効いてぴたりとくっつきます。
コンポーネント化した状態では選択しても長さを伸ばしたり出来ません。選択ツールでダブルクリックすると周りが点線で囲まれた状態に。これで編集可能になります。
周りを点線で囲まれた状態でプッシュプルツールで引っ張り、ホゾ部分を延長します。キーボードで10と入力。
右の桟を見て下さい。左を延長しているのに右の桟も同じ様に伸びています。ひとつを変更すると同じコンポーネントは同時に変更されます。私の中ではこれは画期的!設計変更した時、直しが俄然簡単になります。
桟のホゾが完成しました。
次に天板を作成します。天板は550×350mmなので、四角ツールで作成。
プッシュプルツールで板厚18mmに。
右クリックから「コンポーネントを作成」。名前は「tenban」に。
左右20mm飛び出させます。一度では決まらないので、仮に側板の角にスナップさせます。
移動ツールで左に20mm移動させます。
これで本体の完成です。
やっている事は「材を描いてコンポーネント化、それを配置する」の繰り返しです。この様に四角いものであれば慣れてしまえば簡単に作れます。