グーグルスケッチアップ(google sketchup)を使い、木工図面を描きます。
グーグルスケッチアップ(google sketchup)を使い、木工図面を描きます。
板組のチェスト、引出し、面取りとやってきて、スケッチアップにもだいぶん慣れてきました。
SketchUpの初心者のための6つの「成功のためのルール」のビデオのテクニックを使い、框組みのチェストを描いてみます。
さて、効率良くサクサクと描く事が出来るでしょうか。
効率良く作業できる様にツールバーの設定を変更しました。
先ずは側板の縦框を描きます。30mm×50mmで。
プッシュプルツールで引っ張り高さを出します。882mmに。
ここですかさずコンポーネント化。右クリックから「コンポーネントを作成」。
コンポーネントの名前はデフォルトで。以後全てデフォルトで入力します。
移動ツールで縦框をコピーします。280mm奥に。
同じ面が内側を向く様にコピーした縦框を鏡面反転します。右クリックから「反転方向」「コンポーネントの緑」で。
選ぶ色により、XYZ好きな方向に反転できます。
四角ツールと
プッシュプルツールで横框を描き、コンポーネント化します。
厚さは18mm。縦框のセンターに配置します。
コピーして横框を3段にしました。中央の横框はセンターに来る様にしました。
鏡板を作成。厚さは6mmで框のセンターに来る様に。
コンポーネント化後、コピーして下にも配置。
鏡板は上下左右各5mm伸ばします。框に収まっていては作業がやりにくいので、外側に一枚コピーしてそれで作業します。
選択ツールでダブルクリックして編集可能にし、
プッシュプルツールで上下左右それぞれ5mm伸ばします。
上下左右伸ばし終わったら作業用の鏡板は削除。
面スタイルをX線表示にして重なりを見てみました。鏡板は上段も下段も大きくなっていますね。
コンポーネント化しているので、ひとつを変更すれば全てに反映されます。すごく便利!
側板全てを選択してコンポーネント化。
移動ツールで側板をコピーします。
コピーした側板を鏡面反転します。右クリックから「反転方向」「コンポーネントの赤」。
これで同じ面が内側を向きました。
ホゾ穴を作らなければ反転させる必要も無いのですが、ホゾ穴を作る時は反転作業が必要です。反転しなければ右の側板は外側にホゾ穴が開いてしまいます(笑)
18mm厚、50mm幅で天板受けを作成。長手の材を作り、コンポーネント化してからコピー。妻手の材も同じように。
最後に全体を選択してコンポーネント化しておきます。
天板受けをコピーし、引出し受けのガイドを付けて棚板にします。
まずはコピー。
引出し受けのガイドはベニヤで作ります。4mm厚、30mm幅で。一枚作りコンポーネント化し、反対側にコピー。
最後に全体を選択してコンポーネント化しておきます。
コピーして順次棚板を配置します。
いよいよホゾを作っていきます。
作業しやすい様に天板受けを外側にコピー。
全体をダブルクリック後、長手側の材を再度ダブルクリック。全体は薄い点線で、長手側の材は点線で囲まれ、編集可能状態になりました。
オフセットツールで6mm内側に線を引きます。
プッシュプルツールで10mm引出し、ホゾを作ります。
ホゾをコピーして反対側に配置します。
先ずは選択ツールで囲い、ホゾを選択。
手前の材で作業しているのに、奥にも同じようにホゾが出来ています。コンポーネント化しているからですね。見ていて楽しい!
移動ツールでホゾをコピーし、反対側へ。
向きが反対なので、とりあえずは適当な所に。
コピーしたホゾを右クリック。「反転方向」「赤の方向」でひっくり返します。
ホゾが正しい向きを向きました。
移動ツールで正しい位置に配置します。
長手側のホゾが完成しました。
次は妻手側のホゾを作ります。先ずは作業しやすい様に材を外側にコピーします。
長手側と同じように全体をダブルクリック後、妻手の材をダブルクリック、移動ツールでコピーします。
先ほどと同じように10mmのホゾを作ります。
先ほどと同じようにホゾをコピーして反対側に配置。
右を見るとすべての棚板から妻手側の材が飛び出しています。おもしろい!
作業用の材を削除して棚板完成。
面スタイルをX線表示にしてホゾを確認してみました。うまく出来ていますね。
棚板の次は側板。
同じようにして側板の横框にもホゾを作ります。
ホゾが全て出来たので、続けてホゾ穴を掘ります。
まずはホゾ穴を掘る準備。側板をダブルクリックし、縦框をダブルクリック。縦框を編集可能状態にします。
選択ツールで示した部分にホゾ穴を掘ります。
面スタイルをX線表示にしてホゾ部分をアップに。四角ツールでホゾに沿って枠を描きます。
プッシュプルツールで押し込み、10mmのホゾ穴を作ります。
棚板を非表示にしてホゾ穴の具合を見てみました。
右の側板にも正しい位置にホゾ穴が開いていますね。
これで一番下の段のホゾ穴明け終了。
同様に全ての棚板のホゾ穴を作れば框組みチェスト完成です。
全体のホゾの具合を見てみます。平面図。
正面図。
側面図。
これで框組みのチェスト完成です。
材をコンポーネント化しているので、一箇所の変更がすべての材に反映され、大変簡単に作ることが出来ました。これなら変更が出ても簡単、確実に直せますね。